シャワーの音が聞こえてくる。
ドタバタだった1日が終わろうとしている。
今日からここで生活するんだ。本当にエースの側に来れたんだね。
ずっと探してたエースに会えた実感がじわじわ湧いてきた。
ーガチャ
「お前もシャワー浴びろよー。」
『おぅ!』
エースが浴室から出てきた。
見ないように、見ないように。
えっと、パジャマはどこだったかな。
部屋着用に持ってきたジャージとTシャツを鞄の中から探す。
「何探してんだ?」
『んー、ジャージとTシャツを・・・・・・キャっ!』
近くに気配を感じてチラっと顔を上げると、腰にタオルを巻いたエースが覗き込んでいた。
「キャってなんだよ!俺はおばけか!ったく!早く行けよ。」
エースはふいっと後ろを向いてしまった。
びっくりした。私失礼な反応しちゃったよね。怒ったかな?
そっとエースの方を見ると耳を赤くして頭をガシガシと掻いていた。