Gloriosa

「ありがとな、助かるよ。

お前、この船を探してたんだって?」

 

洗い物をしながらサッチが話を振ってくれる。

 

 

『あぁ。ちょっとした恩があってな。』

 

「へえ?律儀な奴だな。」

 

 

『そういえばマリンフォードで海軍とやりあってた時はびっくりしたよ。』

 

「あぁ。エースが海軍に捕まった時だろ?

あぁなる原因を作ったのは俺でもあるからな、あいつが無事に戻ってきて本当によかったよ。」

 

どうやらサッチが手に入れた悪魔の実を黒ひげが奪って逃げたらしい。

その時サッチは重傷を負って、それを良しとしなかったエースが黒ひげを追っていたのが事の発端だったようだ。

 

 

そんな話をしながら洗い物を一通り終わらせて、サッチは厨房から出て行った。

 

 

そういえば、私はエースと相部屋なんだよね。

エースの部屋ってどこだろう?

 

とりあえず甲板に戻ってみよう。