Gloriosa

マルコの後に付いて、みんなのいる甲板に戻る。

先ほどと変わらず飲んで食べてのどんちゃん騒ぎだ。

 

「おっ!ミカン!どこいってたんだー?」

エースはすっかり酔っ払っているみたい。

『ちょっとな。マルコと話してたんだ。』

 

 

ちょいちょい、と手招きするエース。

呼ばれるままに隣に行くと、お前も飲めとお酒を渡される。

 

「お前酒は強いのか?」

隣にいたビスタが手に持った骨つき肉にかぶりつきながら聞いてくる。

 

『まぁ、ほどほどにな!』

特別強いわけじゃないが、普通くらいには飲める。

 

 

「料理もどんどん食えよ!」

料理人のサッチが声をかけてくれる。

 

『ありがとう!このパスタすげー美味いな!』

サッチはそうだろう!と自慢気だ。

 

 

「ミカン!これも美味いぞ!」

振り返るとエースが魚介のたくさん乗ったパエリアをお皿に取り分けてくれていた。

みんなの優しさに感激しながらありがたく受け取る。

 

「今日の主役はお前だからな!」

目を細めてニッと笑うエース。

無邪気な笑顔に私まで明るい気持ちになる。お酒も回ってきてるのかもしれない。

 

「お前今日から俺と相部屋な!」

『えっ?いいのか?』

 

 

「他の部屋はもういっぱいだからなぁ。」

サッチが答えてくれる。

 

「窮屈な部屋よりいいだろ!」

ビスタもそれに同調する。

 

「まっ!そういうこった!」

ずっと探してたエースと今こんなに近くにいられるのが嬉しい。

たくさん恩返ししなきゃ!

 

 

さぁ、飲め飲め!と肩に腕を回される。

 

 

「お前の体、柔らけーな!鍛え足りねぇんじゃねえか?!」

筋肉を確かめるように、エースが二の腕を握ってくる。

 

『い、いや、そんな事ねぇよ!』