Gloriosa

甲板では宴が行われている。

隊長達を中心に大盛り上がりだ。

 

「そういえばこいつ、面白ぇ技使うんだぜ!」

 

なっ?と言いながらエースが肩を抱いてきた。

「さっきのあれはなんだ?悪魔の実の能力か?」

 

 

『そうだよ。自分や周りの人の身体能力を上げられるんだ。』

 

 

「ほう、聞いたことないな。身体能力というと?」

16番隊隊長のイゾウだ。

 

 

『攻撃力、防御力、速力なんかを向上させられるんだ。

って言っても、上げられる割合も人数もたかが知れてるんだけど。』

 

 

「へぇ。じゃああの時は俺の速力を上げたのか。」

『まぁな。』

 

・・というか、まだ肩抱いたままなんだけど。

腕、逞しいな。男の人の腕って感じ。

 

 

 

「ミカン。ちょっといいか?」

 

振り返るとマルコが立っていた。

『あ、あぁ。』

 

 

「なんだマルコー!ミカンを独り占めかー?!」

エースが絡んで来ても無視して歩いていくマルコ。

私も大人しくマルコに付いていく。