Gloriosa

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モビーディック号船内。

 

「・・・という訳でこいつも連れて来た!この船に乗りたいんだと!」

 

エースが白ひげに私を紹介してくれた。

あの白ひげことエドワード・ニューゲートが目の前にいる。

 

 

ちゃんと気合い入れなきゃ。

白ひげ海賊団に入れるのは男だけだもんね。

ちゃんと胸にさらしも巻いて、しっかり男装して来たんだから!

 

 

「この船に乗りたいだと?」

 

『あぁ!わた・・・オ、オレ、ずっとこの船を探してたんだ!』

 

 

白ひげにじっと目を見つめられる。

 

 

やっとここまで来たんだ。

ここで追い返されるわけにはいかない!

 

しっかりと白ひげの目を見つめ返す。

 

 

数秒の間があった後、ふっ、と白ひげの目が優しく細められた。

「そうか。ならば今日からお前は俺の息子だ。」

 

『いっいいのか?』

「あぁ。名前は?」

 

『えっと、ミカン。』

 

私の不安をよそに、優しく迎え入れてくれる白ひげ。

 

 

「ミカンか。良い名だ。俺のことは親父と呼べ。」

 

『ありがとう!オヤジ!』

 

こうして私は白ひげ海賊団の一員になった。