やっと見つけた。
白ひげ海賊団。
ーーー
ここはグランドライン、新世界のとある島。
グランドライン前半の海から、白ひげ海賊団を探して遥々やって来たのだ。
この岬を下ったところ、島の陰に隠してあるのだろうが、海賊船モビーディック号がひとしきり存在感を出しながら佇んでいる。
やっと見つけた。興奮もつかの間。
なにやら人の気配がこちらにやって来るのを感じ、近くの岩場に身を潜める。
5人。いや、6人だ。
「まさかこんな所でお前に会うとは。お互い災難だな。」
「煙野郎か。今ちっと急いでんだ。見逃しちゃくれねぇか?」
「俺は海軍。そしてお前は海賊だ。見逃す事はできねぇ。大人しく捕まるんだな、火拳のエース。」
「却下。何度も言わせんな。」
・・っ!!火拳のエース!!
あっちの海軍はスモーカー中将ね!
エースは拳に炎を纏い、スモーカーは足が煙で揺らめいている。