Gloriosa

『すみませんでしたっ!!』

『エースもちゃんと謝って!』

私が促すと綺麗なお辞儀をするエース。

「『すみませんでした!』」

「・・・しょうがないなぁ・・今回だけだぞ!この姉ちゃんに感謝するんだな。」

『ありがとうございます!』

ーーー遡ること10分前。

船を港に停めて買い出しに行く物の確認をしていると、ビスタが声をかけてくる。

「ミカン。エースのやつまた財布忘れてるぞ。」

『また~?』

よろしく、と私に財布を差し出してくる。

『たまにはビスタが行ってよね!』

財布を受け取りながらも、ちょっとした抵抗をしてみる。

「エースはお前の担当だろ?」
ニッと口の端を上げるビスタ。

『もぉ。』

エースの財布を持って街におりる。

ご飯屋さんがありそうなところは・・・

こっちの方かな。

「そいつを捕まえてくれー!食い逃げだー!!」

北のほうからおじさんの叫び声が聞こえてくる。

あ。あっちだ。

通りに出てみると、ちょうどエースが走ってくるところだった。

『エース!』