サボの声に慌てて振り向くと、男が刀を振り上げているところだった。
ー切られるっ!
思わず目をつぶったが、しばらくしても衝撃が来ない。
あれ、と思うと同時に私の前にサボの気配があるのに気付き、恐る恐る顔を上げる。
サボが刀を受け止めてくれていた。
「何者だ?武器庫での爆発もお前たちの仕業か・・?!」
男はサボと刀を押し合いながら、声を振り絞る。
「戦争を終わらせに来た。」
サボは余裕そうだ。
「戦争を、終わらせるだと・・?!」
「武器が無いとこれ以上戦争は長引かせられないだろ?」
「う”っ・・!」
サボがみぞおちに拳を入れると、男は地面に倒れた。