Gloriosa

「何だ今の音は?!爆発か?!」

扉からさっきの男ともう一人体格のいい男が飛び出してくる。

「軍隊長!恐らく武器庫の方からと思われます!」

もう一人男がやってきて、二人をどこかに連れて行く。

「すぐ戻る。ミカンも気を付けろよ。」

サボは扉の中に消えて行った。

どんどん建物内が騒がしくなってくる。

ブーッブーッブーッブーッ・・!!!
「侵入者!侵入者ーッ!!」

怒鳴り声と共に警報が鳴り始める。

あ、バレちゃったみたい。

サボがもうすぐ戻ってくるからこのまま隠れておこう。

バタバタと走り回る足音が聞こえる。

ほんの数分。サボが扉を開けてこっちに向かってくる。

『サボっ!』

「ミカン!後ろッ!!」