Gloriosa

街の中は賑やかで、普通に活気のある街に見える。

「ミカン、ここでメシ食っていこう。」

海鮮の美味しそうな香りがするお店の前で立ち止まる。

『いいの?情報収集は?』

「とりあえず腹ごしらえだ!」

『それもそうだね!』

香りにつられてそのお店に入る。

パエリアに鉄板焼きにアヒージョ。大量の料理が運ばれてくる。

サボはよく食べるなぁ。

『ねぇ、サ・・・』

話しかけようとするとサボは口の前に人差し指を立てて制止する。

どうやら後ろの席の人の話し声を聞いてるようだ。
真剣な顔つきをしている。