Gloriosa

「ミカンがそう思うのも当然だよな。あの日助けに行けなかったのは事実だ。
あいつらも、怒ってんだろうな。
俺は兄弟のくせに、エースに何もしてやれなかった。」

『そんな事ない!
エースは、サボの件と、ルフィがいなきゃ生きようとも思わなかったって言ってた。
ふたりはエースの生きる意味だったんだよ。ふたりがいたからエースは生きてこれたんだよ。』

「ッ!・・エースが・・・」

サボの頬を涙がゆっくりと伝っていた。

サボがいつもしてくれるようにそっと抱きしめる。

『サボ、エースがみんなに伝えてって言ってた。・・・“愛してくれてありがとう”。』

「ッ・・」

サボの肩が小さく震えている。

「・・・なぁミカン。あの時、エースの前でミカンと出会ったのは、エースが引き合わせたんじゃねぇかと思うんだ。ミカンを守れよって。・・・だから、俺が守るから。そばにいてくれよ。」

『うん。そばにいるよ。』

私も、サボの力になりたい。