Gloriosa

どれくらいかかったか、一通りの資料を整理し終えた。

窓を見るともう日が暮れはじめていた。

『貿易関係の資料、仕分けおわったよ!』

「お、ありがとう!ご苦労様!こっちにもらうよ。」

分厚い資料の束をサボに渡す。

『サボは仕事終わりそう?』

「んー、もうちょっとかかるかな。ごめんな、手伝わせて。」

『いいよ。お世話になってるのは私だし。』

部屋に簡単なキッチンスペースがあるので、そこでコーヒーをいれる。

そっとサボの机にコーヒーを置く。

「ミカンがいれてくれたのか。ありがとう。もう少しだから待っててくれ。」

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