Gloriosa

カフェを出て、船への帰り道を歩いていると、ふいにサボに手を取られる。

「人が多いからはぐれそうだ。」

エースとは少し違うような、それでも優しく握られた手に心臓の動きが早くなる。

「どうした?ミカン。」

『ううん。なんでもない。』

サボにドキドキして、なんて言えないよ。

「なぁ、ミカン。」

『なに?』

「お前は笑ってる方が可愛い。」

『え?』

「お前が笑っていられるように、俺にできる事があれば言ってくれ。」

『うん。ありがとう。』

サボといると、暖かい気持ちになれる。

エースがいなくなってから忘れてたような、優しい気持ち。