Gloriosa

結局、黄色のワンピースと淡い麦わらのキャペリンハットを買ってもらった。

あと洋服をいくつかと、部屋着とか諸々を買い揃えた。

ひょいっ

持ってた荷物がサボに取り上げられる。

今までの荷物も全部サボが持ってくれていた。

『あ、それは自分で持つよ。』

取り返そうと引っ張るが離してくれない。

「いいよ。こんなの軽いから。」

『・・・ありがとう。』

離してくれる気配がないので、諦めて甘えることにした。

「ちょっと休憩していこうか。」

何軒かお店を回ったから、確かにちょっと疲れた。

近くにあったカフェに入る。

「俺はコーヒーを。ミカンは?紅茶にする?」

『あ、うん。』

「じゃあコーヒーと紅茶で。」

店員さんにスマートに注文してくれる。

「いいのが買えてよかったな。」

『うん。サボのおかげだね!ありがとう!』

「ミカンは何でも似合うからな!」
そういってニコっと笑うサボ。