Gloriosa

「お待たせ!」

サボがふたり分の食事を運んできてくれる。

『ありがとう!美味しそうだね。』

お魚料理とサラダ、スープにご飯。
豪華な料理にびっくりする。

「メシはたんまりあるからな!遠慮せず食えよ。」

『いただきます。』

んー!おいしいっ!

「うまいだろ?」

『うん!すごく美味しい!』

そういえば、エースはよくご飯食べながら寝てたよね。

そうだ、初めて会った日はそれで顔にごはん粒がいっぱいついておかしかった。

いつもお肉ばっかり食べてたな。

・・・最後のご飯は何を食べたのかな。エース。

「ーーー、ミカンーー」

「ミカン」

『ッ!・・あ。』
困ったような苦笑を浮かべるサボ。

「大丈夫か?
エースの事、考えてたのか?」

『あ、ごめんね。ぼーっとしてたね。』

「こっち向いてみ。」

『え?』
サボの方を振り向くと、頬を優しくなぞられる。

「また泣いてた。」

慌てて頬に触れる。
私、泣いてたんだ。

『ごめんね。ちょっとエースの事思い出しちゃって。』

「そうか・・・。
冷めねぇうちに食おうぜ!」

『うん!』

「ミカン、これ食い終わったら俺の部屋に来てくれるか?
少し話がある。」

『あ、うん。わかった。』

ーーー