Gloriosa

墓参りが済んだらそのまま帰るつもりだったが、

さっきの女の子が無性に気になった。

なぜか明日もここへ来るような確信があった。

会わなければいけない気がした。

そして翌日。

やっぱり、来た。

エースの前で彼女の隣に並ぶ。

「また、泣いてるのか?」

『ッ!』

ハッとして涙をぬぐう彼女。

『あ、あなたは昨日の。』

「俺はサボ。エースとは兄弟だ。」

『兄弟・・・。エースとルフィの?』

「ルフィの事も知ってるんだな。そうさ。俺たちは3人兄弟だ。」

『サボ・・・』
独り言のように呟く。

「ん?」

『エースの大切な人の名前。』

「ッ!」
エースが、俺の話をしてたってことか?

すまない。エース。それなのに、俺は・・・。

「そうか・・・。
君の名前は?」

『ミカン』

「ミカンは毎日ここに?」

『そう、だね。』

「あれからもう2年も経つのに。」

『エースが死んだのは、私のせいだから。』

「それって・・・」

『あの時、エースとルフィは私をかばってくれて。それでエースが・・・。』
瞳を潤ませて唇を噛み締めるミカン。

「あの場にいたのか・・・。

ミカンのせいじゃない。
あいつの意志でミカンを守ったんだ。
ミカンがそんな顔してたら、エースが守った意味がないだろ?」

「辛かったよな。もう十分だ。

俺と一緒に行こう。」

ーーー