やっとここに来れたよ。エース。
俺の兄弟が眠る島。
あれから2年。
随分かかってしまった。
岬の方へゆっくりと歩く。
潮風が桜の花びらを運んでいる。
「先客か。」
女の子がひとり長い髪を風に揺らしながら墓の前に立っている。
海賊だとあまり望ましくないが、手練れの感じではないな。
「隣、いいか?」
持ってきた花を墓の前に置く。
そっと隣を見ると、彼女の頬を涙が伝っていた。
『じゃあ、私は。』
スッと後ろを向いて、彼女は立ち去っていった。
妙に心が持っていかれるような、不思議な感じがした。
エースの墓に一冊の新聞を置いてやる。
《麦わらの一味 完全復活》
「見ろよ。ルフィのやつまた海賊王への道を歩み始めたぞ。
さすが俺たちの弟だ。」
「俺は今、革命軍に所属しているんだ。
お前も、ルフィも、怒ってんだろうなぁ。
助けに行けず、すまなかった。
生きて・・・生きてもう一度、会いたかった・・・。」
「お前の意志は、俺が引き継ぐ。」