Gloriosa

『・・えっと、ミカンといいます。』

「名前を聞いてるんじゃない。お前は何者だ。どうしてここにいる。」

『あの、勝手に乗り込んでごめんなさい!
私はウォーターセブンの生まれで、普通の市民です。どうしてもエースに会いたくて。』

「エースに、だと?」
綺麗な顔をした男の人だ。

「普通の市民がエースに何の用だ。」

話してる間、ピストルが下される事はない。

『ウォーターセブンで、エースに助けてもらって。今日の新聞を見て、どうしてもエースに会いたくて。この船に乗れば会えるかと思いました。』

「白ひげ海賊団の船に乗り込んでただで済むと思ったか。」

「そのへんにしとけよい。」

金髪の人が二人の間に割り込んでくる。

「・・・マルコか。」

「エースに会いに来たのかい?」

『はい、そうです!』

マルコと呼ばれたその人は、私に向けられたピストルを制してくれた。

「エースに会う為にこんな海賊船に乗り込んでくるなんて、なかなかやるじゃねぇか。
エースのいろってところだろうよい。

・・・それに、この子から戦意は感じねぇよい。」