しばらくすると上の方が騒がしくなってきた。
船員たちが戻ってきたのかもしれない。
無事に出港できますように。
この部屋の扉は誰も開けることなく、どうやら船は無事に動き出したようだ。
こんな船に乗るの、初めてだな。
隣町に海列車に乗って行ったことはあるけど、こんな立派な船に乗った事は無かった。
エースもこの船に乗ってたのかな。
エース。怪我してないかな。
船が動き出してから2時間くらいたっただろうか。
ちょっと部屋の外の様子を見てみよう。
扉を開けて、廊下を覗いてみる。
うん、誰もいない。
「何者だ。」
そっと振り向くと、ピストルを突きつけられていた。