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船大工の目を盗んで、なんとか忍び込む事には成功。
奥のほうの部屋に入ってみる。
あの酒樽の陰に隠れよう。
もう修理も終わってるみたい。
きっと頼んでも乗せてくれないだろう。
もしかしたら殺されるかもしれないけど、それでもエースに会えそうな方法はこれしか思い浮かばなかった。
しばらくここでじっとしてよう。
エースが無事でいてほしい。
初めて会ったときは、こんな事になるなんて思ってもみなかったな。
食べてる途中で寝ちゃうし、食い逃げしようとするし、びっくりする事もいっぱいだったけど、
いつも私を守ってくれたよね。
エース。
どうか、無事でいて。