Gloriosa

「なぁ、ミカン。」

エースは体をすこし離して目を見ながら話す。

「明日、この島を発つけど、
ティーチの件が片付いたら必ずお前に会いに戻って来る。絶対だ。」

「その時は、俺と一緒にこないか?」

すぐに答えられないでいる私を見て、返事は今じゃなくてもいいと言ってくれた。

戻ってきた時に聞かせてくれ、と。

エースの優しさに胸がいっぱいになる。

『必ず帰ってきてね。』

「あたりめぇだ。」
そういってニカッと笑うエース。

背中に手を回して、エースの温もりを確かめる。

エースもギュッと抱きしめてくれる。
力強い腕。

そっと肩を離して見つめ合う。
目を伏せると、優しいキスをくれる。

『んッ、エース・・・』

「ミカン、好きだ。」