Gloriosa

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思わずエースを水の中に引っ張ってしまった。

顔が近い。

エースって綺麗な顔してるな。

「わ、わりぃ。」

『えっと、大丈夫?』

「あぁ。」

エースの肩を支えながら海から出る。

エースは「浅瀬でよかったぜ」と言ってケラケラ笑ってる。

近くで見たエースの顔にまだドキドキが止まらない。

ちょいちょい、と手招きされて、
近くにあった大きな石の上に二人で腰を下ろす。

「お前、びしょ濡れだな。」

『エースもでしょ!』

2人とも服から水が滴っている。

「まったくだ。誰のせいだ。」

『うっ。ごめんなさい。
・・・って、最初に水かけてきたのはエースでしょー!』

「はは!わりぃわりぃ!」

不意に真面目な顔をするエース。

「なぁ、ミカン。
話があるんだ。」

あぁ、その時が来たのか。

「黒ひげの居場所が分かったんだ。」