Gloriosa

『ねぇ、エース! こっちに魚がいるよー!』

「お!でっけーやつか?」

魚を見つけて嬉しそうに俺を呼ぶミカン。

『ううん、ちっちゃいの!ほら、可愛いでしょー?』

魚見て喜んでるお前の方がかわいいけどな。

ちょっとした出来心で水をかけてやった。

『きゃ、冷たーい!やめてよー!』

「わ!ばか!引っ張るな!
水はダメなんだよ!」

足がふらついて倒れこむ。

ミカンを押し倒す形になってしまった。
息がかかるくらいの距離でミカンと目が合う。

「わ、わりぃ。」

ーーー