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「ミカン!また海行こーぜ!」
今日もミカンの部屋の窓から顔を出す。
あの日、素直に俺の腕の中に収まるミカンが無性にかわいくて。愛しくて。
俺が守ってやりたいと思った。
「やっぱ海はいいなー!どこまでも広くて、自由でさ!」
あの日からミカンは一緒にいてもたまに悲しそうな顔をするようになった。
ミカンにはずっと笑っててほしいのに。
ずっと隣で、なんて。
やっぱりこんな俺が望んじゃいけねぇのかな。