ーー
今日も黒ひげことティーチの情報はなし。
そもそもこの街にいるって情報も怪しいもんだ。
あいつのとこにでも行ってみるか。
「よぉ!ミカン!今日は海賊に絡まれてねぇか?」
窓から来るなと言いながらもニコニコ笑うミカン。
かわいいやつ。
初めてあった時、嬉しそうにルフィの話をするミカンの笑顔を、どういうわけか自分のものにしたいと思ってしまった。
純粋で、汚れのない笑顔。
海賊の俺が、鬼の血を引くこの俺が、受け入れられるはずなんてないのに。
それでも。と望んでしまった。
ーーー